ある会社のコンサルを行っていた時、接客についてのお話になりました。
内容についてはこんな感じ。
『お客様の空気を読むことが大事だよ』って接客についてのアドバイスをしたのだけれど、空気を読みすぎて、お客様への提案がしにくくなってしまい販売が伸び悩んでいるという内容でした。
なるほどなって思いながらも空気を読むという事と提案についてはそもそも別物だという事を教えてあげた。結果として悩みが解決できたわけなんだけどコレは誰にでも起こることなので説明しましょう。
わかりやすい例をあげると、例えばあなたが花屋さんに花を見に行ったとしよう。
そこへ店員さんが近づいてきて、「今この花が人気ありますよ。」と提案したところで別にコレは空気を読んでいないということにはならない。当たり前だけど花を見ている人に花の話をしているわけだからね。
反対に
花屋にいるにも関わらず「今、このたこ焼きが安いんですよ。』と言えば、花を見にきているのになぜ?たこ焼き?ってなるよね。
つまりはお店と売っているもに関係が全くないからに他ならない。
でも、コレが空気を読んでいないのか?と言われれば実はそうでもない。花屋さんでたこ焼きを売ろうが、たこ焼きが欲しいと思って貰えれば売れるのだからね。問題なのはたこ焼きを進めたのだけれど買ってくれなかったり興味を持ってもらえなかった場合。そこで初めて空気を飲む力というのが必要になってくる。
お客様の空気を読んでどうやったら売れるのかな?って考える。お客様の反応を伺いながら、お客様と言葉を交わしながら、お客様の表情を見ながら。そうやって売っていくことが空気を読むってことが初めて必要になってくる。なので提案する事自体は空気を読む必要がないのです。
花屋とたこ焼きは極端な例かもしれないが、場のミスマッチこそあるかもしれないが、提案自体は空気を読むといった事とは全く関係がないことはお分かりいただけただろうか?
ミスマッチはあるのかもしれないが、家電量販店でのネット回線の販売。ショッピングセンターでのスマホ、ネット回線の販売。ホームセンターでの水の販売。コレらはよく見かけるかもしれないが、実際売れないということはない。
またそれ以外のものであっても提案によって人さえいればどこでも売ることはできる。そして空気を読む力を身につけることでそれはさらに売ることができるようになるのです。