こんにちは、小林です。
人材派遣会社で当たり前のようにある人材の引き抜きですが、今日は引き抜きについてのお話をします。
そもそも人材の引き抜きは、人材派遣会社が労力や時間をかけて育てたスタッフを、なんの苦労もなく手に入れようとする行為ですのでやってはいけない行為と考えます。
お店からお金を出さずに商品を万引きする行為と同じです。
しかしながら、それを決断することも派遣スタッフ自身が決めることなので、所属している派遣会社に不満があり、1からやり直したいと言う気持ちがある場合は止むを得ないこと、とも感じます。
派遣社員の扱いがひどい会社は本当にたくさんありますからね。
派遣社員自身が自ら自分の人生を考え決断をするわけなので、むしろ応援したくなったりもします。
ですが、派遣社員自身が今の会社に見切りをつけたのではなく
金銭的なものだけを提示して人材をいいことだけ言って引き抜く無責任な会社が多くあるのも事実です。
引き抜いた会社はそのスタッフの人生を背負える覚悟はあるのでしょうか?
今の業務のとりあえずの穴埋めとして人材を確保したいだけでは?
今の業務がなくなった場合にはどんな仕事を与えることができるのでしょうか?
人材を単なる利益の道具として考えてはいませんか?
僕はこんなことを常に考えています。
引き抜きを行なった場合、今の会社にも迷惑が掛かるわけですし、新しい派遣先でも迷惑が掛かることもあります。もちろん引き抜きを行った人間も含め、引き抜かれた人も。
派遣で働く人を引き抜くと言う行為は、その人の人生に大きく左右します。これはその場限りではなく今後の人生という意味です。
引き抜いた人材の人生を背負う覚悟がなければ、そもそも引き抜きなどしない方がいい。
その覚悟がなければ、無責任という言葉以外見つかりません。
人材派遣業は、人の人生に深く関わる仕事だということを常に考えて行きましょう。
もちろん会社の売上げや利益といったものは大事です。
けれどもそこばかりに目を向けてしまうと派遣業の本質である、人の管理、人のマネージメントを含め、人生を背負っているということを見失うことにもなります。
そうなってくると無責任と同時に、会社として繁栄していくことはないのですから。