クライアントはお客様であって大切にしなければならない存在です。
言われなくてもそんなことは十分わかっているでしょう。
しかし
クライアントからの要望を聞きすぎることに多くの問題があると考えます。
もちろん業務を遂行する上で必要であれば要望を聞く必要があることも承知のしているでしょうけど。
しかしその要望自体に問題があったりするわけです。
全ては契約を交わした時点で契約書に基づいた業務をすることが当然のルールなのですが、クライアント=お客様を意識しすぎてしまうと、契約条件には無いような契約以上の要求をしてきても、それを受け入れてしまう場合もあるわけです。
お客様ということを意識しすぎて、『クライアントに不快に思われたくない』『クライアントの機嫌を損ねたくない』という気持ちが働き、結果として何でも受けてしまうような何でも屋になってしまいます。
そこで働く派遣スタッフにはたまったものではありません。
なので要望が契約内容以外に及んだ場合は、金銭的な内容を含め契約内容を改める必要があります。
また、派遣業をやっているとクライアントには逆に要望を言えない。ということもよく聞きます。
これは単純な話『お客様へは意見を言えない』ということでしょう。
どちらの場合もクライアント=お客様の図式が強いことによるものです。
そうではなく、お客様には代わりはありませんが、基本は業務を向上させるためにお互いが手を組んだビジネスパートナーなのです。
要望は何も受けるばかりではなく、受け入れてもらうことも必要なのです。
『ダメなものはダメ。』というように業務上問題があるのであれば、それは言うべきことですし、お互いを良い意味で刺激しあっていくものです。
お客様であっても業務を良くする、実績をあげる、ためには言わなければならないことは言う必要があるのです。
お客様であると同時に『お互いが手を結んだビジネスパートナーである』と言うことをしっかりと意識して行きましょう。